パン屋のマネージャーからエステ業界への転身
ーまずは、新崎代表がエステ業界に興味を持たれたきっかけから教えていただけますか?
もともとは学校を卒業してから、ずっとパン屋で働いていたんです。10年ほど販売の責任者やマネージャーを務めていたのですが、当時はパンの食べ過ぎやストレスで肌荒れが本当に酷くて……。自分に全く自信が持てない状態でした。そんな時に趣味で通い始めたのがエステだったんです。
ーそこから本格的にエステティシャンを目指そうと決意された理由は何でしょうか?
エステに通う中で自分の肌がどんどん綺麗になり、心まで前向きに生まれ変わっていくのを実感しました。「生まれ変わったらエステティシャンになりたい」と強く思うようになったのですが、30歳を前にして「待てよ、今でもまだ間に合うんじゃないか」と気づいたんです。そこから思い切って退職し、専門学校に入学しました。
ー未経験からのスタートでしたが、専門学校時代はどのように勉強されていたのでしょうか?
自分の退路を断って進学したので、当時は人生で一番勉強しましたね。週7日、毎日6時間以上は知識や技術の復習・ノート作りに費やしました。ありがたいことに専門学校は主席で卒業することができました。
大手サロンでの修行と独立・サロンオープン
ー専門学校を卒業された後は、どのようなキャリアを積まれたのですか?
独立を見据えて、まずは大手エステサロンに就職して2年間経験を積みました。大手サロンではマニュアル化された高い再現性や経営の基礎、接客のノウハウを徹底的に学ばせていただきました。
ーそこからご自身のサロンを独立オープンされた経緯を教えてください。
現場に立つにつれて「マニュアル通りだけでなく、目の前のお客様一人ひとりに寄り添ったオーダーメイドの施術をして差し上げたい」という想いが強くなったんです。そこで2年で大手サロンを卒業し、12年前に自分のサロンをオープンしました。
ー独立されてからの反響や、当時の苦労などはありましたか?
おかげさまで口コミで評判が広がり、@cosmeの関西エリアで口コミ1位をいただくなど、予約が途切れないサロンになりました。ただ、当時は朝9時から夜9時まで休みなく予約を詰め込んでしまっていて、施術後の事務作業や洗濯に追われる日々でした。そこから「これではお客様に最高の状態で向き合えない」と気づき、働き方やメニューの構造を改革していきました。
合同会社Shinzakiの事業と「イケメン量産」の真意
ー現在、合同会社Shinzakiで手掛けられている主な事業内容を教えてください。
主に2つの軸があります。1つは男性専門美容サロン「EPIR(エピル)」の実践店舗経営、もう1つは個人サロン様向けのアカデミア「EPIR starter academia」の運営です。また、ボランティア活動として一般社団法人エステティックグランプリの常務理事も務めております。
ー会社として掲げられている「イケメン量産」というテーマには、どんな想いが込められていますか?
私たちが言う「イケメン」とは、単に顔立ちや見た目が整っている男性のことではありません。ヒゲや肌の悩みを解消し、外見を磨くことで自分に自信を持ち、自分のことが大好きになれた素敵な方のことを「イケメン」と呼んでいます。
ー外見を磨くことが、内面の変化にもつながっていくのですね。
その通りです。自分に自信が持てるようになると、人は内面から輝き、周りの人にも優しくなれますよね。性別や年齢を問わず、自分を好きになれる人を世の中に増やしていくこと。それこそが世の中を明るく、幸せにすることにつながると信じています。脱毛やフェイシャル施術は、そのための手段の一つに過ぎません。
人財育成と未来へ向けたビジョン
ーサロン運営だけでなく、アカデミアでの教育や育成で大切にされていることは何ですか?
「人を再現性高く変えるのは、正しい意識と正しい知識である」ということです。ネットの流行情報だけでは、その人に本当に合ったケアはできません。一人ひとりの悩みに本気で寄り添い、正しい知識と技術を提供できるエステティシャンを育てていきたいと考えています。
ー新崎代表が目指す、今後の会社の未来像についてお聞かせください。
サロンのスタッフやアカデミアの受講生みんなが、自分自身の意思で考えて行動し、活躍できる環境をもっと広げていきたいです。誰かと比較して上か下かを決めるのではなく、「過去の自分を超えていく」という挑戦を全員で楽しみながら、内面から輝く素敵な「イケメン」を世界中に増やしてまいります。
ー最後に、これから創業や経営を目指す方々へメッセージをお願いできますか?
経営においてさまざまな手法やノウハウがありますが、一番大切なのは「嘘をつかず、誠実に、目の前の人や仕事に向き合い続けること」だと思います。誠実な姿勢でコツコツと丁寧に積み上げていけば、壁にぶつかった時でも、手を差し伸べてくれる仲間やお客様が自然と周りに集まってくれます。一人で抱え込まず、ご自身の未来や可能性にワクワクしながら、挑戦を楽しんで進んでいってください。