結婚相談所との出会い
ーまずは、株式会社ハッピーカムカムの事業概要についてお聞かせいただけますでしょうか。
弊社は今年で創業26年目になる結婚相談所です。本社の虎ノ門のほか、恵比寿と銀座にお客さまをお迎えするサロンがございます。これまでの累計成婚実績は2,800組を超えており、1年以内の成婚率は50%以上という高い実績を維持しております。
ー峰尾代表がこちらの事業を始められたきっかけは何だったのでしょうか?
もともとはIT企業を経営していたのですが、事業を売却した後に、11年前にご縁があってハッピーカムカムを買収したのが始まりです。最初から結婚相談所をやろうと狙っていたわけではなく、本当に「出会いとタイミング」によるものが大きかったですね。
ーIT業界から結婚相談所への転身ですが、実際に経営されてみていかがでしたか?
実際にやってみて分かったのは、自分にはこの仕事がすごく向いているということでした。ITは人に対してそこまで深く関わらなくても成立する部分がありますが、どこか物足りなさも感じていたんです。結婚相談所はBtoCの対人サービスであり、人の人間性や深い心理まで踏み込んでサポートしていきますので、人と真摯に向き合う今の仕事はまさに自分の天職だと感じています。
「社員の幸せ」を最優先する独自の経営哲学
ー御社の経営理念やビジョンにおいて、一番大切にされている考えを教えてください。
会社名の通り「ハッピーがやってくる」ことですが、何よりまず「社員・スタッフが一番に幸せになること」を大切にしています。担当するアドバイザー自身が幸せでなければ、お客さまを幸せにする説得力なんて生まれませんからね。スタッフが幸せになり、お客さまが幸せになり、成婚者様が増えて周囲へ幸せが波及していく……という「幸せの連鎖」を創り出すことを第一に考えて運営しています。
ー長く経営される中で、経営者として大変だったエピソードや苦労はございますか?
実は「社長なんてやりたくない」と普段から思っているくらいでして、苦労と感じることはあまりないんです。経営者として当たり前のことを当たり前にこなしている感覚なので、特別に大変だと気負うことなく自然体で向き合えています。
ースタッフの方々が活き活きと働けるように、具体的にどのような環境づくりをされていますか?
弊社は主婦のスタッフが多いため、ご家族や旦那様にも理解していただけるよう、育児サポートやベビーシッター利用などの福利厚生を充実させています。また、スーパー時短勤務の導入や、スタッフ同士で子育てを手伝い合えるようなアットホームな環境づくり、月に1回の食事会なども実施しています。
圧倒的な定着率が誇る、組織の強みとサービスの質
ーそうした環境整備の結果、スタッフの定着率にも素晴らしい数字となって表れているそうですね。
はい。この14年間で退職したスタッフはたったの2名だけです。結婚相談所のようなサービス業において、この離職率の低さは非常に珍しいのではないかと思っています。
ーなぜそこまで高い定着率を維持できているのでしょうか?
終身雇用や年功序列の考え方を徹底し、ライフステージが変わっても安心して長く働ける仕組みを作っているからです。スタッフの年収を上げ続けるプレッシャーは経営者として大きいですが、それくらいのプレッシャーを自分にかけないと良い仕事はできませんからね。
ースタッフが長く勤め続けることが、サービスの質にも直結しているのでしょうか?
間違いなく直結しています。結婚相談所は個人のノウハウや経験がモノを言う世界ですので、スタッフの入れ替わりが激しいと社内にノウハウが残りません。全員が長く働き知識を蓄積しているからこそ、チームとして常に高いクオリティのサポートを提供できているのだと自負しています。
今後の展望と、未来の経営者へ贈るメッセージ
ー集客やマーケティング面で意識されている工夫や取り組みはございますか?
SEO対策をはじめ、時代に合わせてSNSやYouTubeなど、取り入れられる手法はプロの手も借りながらすべて実践してきました。長年の実績による口コミも大きな強みですが、新しい情報発信にも柔軟に対応し続けることを意識しています。
ー今後のビジョンや、目標とされている数字・展開についてお聞かせください。
目指すは「数」と「質」の両面における日本一です。質の高さを決して落とすことなく、より多くの方にご利用いただけるよう、店舗展開なども視野に入れてさらなる成長を目指していきたいと考えています。
ー最後に、これから起業を目指す方や経営者の方々へ向けてメッセージをお願いします。
ぜひ「本」をたくさん読んでほしいですね。単なるビジネスのノウハウ本ではなく、純文学や歴史書など様々なジャンルの本を読むことで、自分の感性や人間性が豊かになります。それが経営者としての揺るぎない信念や指針を作る原動力になりますので、本を通じて深い教養と感性を磨いていっていただきたいです。