創業の原点と企業理念
ー株式会社Yoshikataの主な事業内容について教えてください。
弊社は北海道帯広市や、トマムなどを中心に、リラクゼーションサロンや美容整体サロンを展開しております。地域のお客様に癒やしや健康・美容をご提供することはもちろん、働くスタッフたちが自分らしく輝けるような環境づくりにも注力しています。
ー会社で掲げられている企業理念やテーマについてお聞かせいただけますか?
弊社の企業理念は「人はいつからでも輝ける」です。「自立」を重要なテーマに掲げており、誰もが挑戦を通じて自分の中に本当の自信を育み、共に成長していけるサロンや会社でありたいと考えています。
ー理念や会社のロゴにはどのような想いが込められていますか?
社名の「Yoshikata」の「Y」という文字は、逆さにすると「人」という漢字に見えるんです。木がしっかりと地に根を張って大きく育つように、人が根を伸ばして大きく成長していくイメージを重ねています。人とのつながりを根本に置き、成長し合える環境を目指してロゴもデザインしました。
困難を乗り越えた歩みと創業の背景
ー創業を決意されたきっかけや、ご自身の背景について教えてください。
私は25歳の時に未婚のシングルマザーになりました。当時は帯広で子育てをしていましたが、産後のケアをしてくれる場所が周囲にあまりなかったんです。子育てをする中で「私と同じような悩みや葛藤を抱えるお母さんたちが、前を向いて進めるような環境が地域にあれば」と感じたのが一番の原点でした。
ー独立や開業に向けて、どのように道を開いていかれたのでしょうか?
自分を変えたいという強い想いがあり、一番の原動力はやはり息子の存在でした。元々美容や健康、そして人と関わる仕事が好きだったこともあり、27歳で整体の道を選びました。出張整体からスタートして1年半ほど実績を積み、30歳の時に1店舗目となる骨盤矯正・美容整体サロンを立ち上げました。
ー開業から経営に至るまで、支えとなった出来事はありましたか?
開業を決めた後に現在の夫と出会えたことが大きな転機でした。当時は同じ歳で大学に入り直し、経営の勉強をしていた夫と共に会社やサロンの仕組みを手探りで組み立てていきました。夫をはじめ、周囲の支えや刺激があったからこそ乗り越えてこられました。
人材教育と組織づくりへのこだわり
ー店舗を展開する中で、スタッフの採用や人材育成で難しさを感じたことはありますか?
創業初期は一人でセラピストをしていましたが、スタッフを雇用し始めてからの約11年間は試行錯誤の連続でした。教育を甘く見ていた部分もあり悩む時期もありましたが、その中で「スキルや能力以上に、人柄や性格を重視して選ぶ」という一番大切な軸にたどり着きました。
ー採用の面接では具体的にどのような点を見ていらっしゃいますか?
面接では必ず「これまでで一番失敗した経験と、それをどう乗り越えたか」を質問しています。失敗そのものではなく、その経験からどう行動を修正し乗り越えてきたかにその人の強さや人柄が現れます。人に対して思いやりを持てる人間性があるか、過去の困難を力に変えてきたかという部分を大切にしています。
ー採用後のスタッフ教育やチームワークの向上で意識している取り組みはありますか?
月に1回、全員が集まる(遠方のスタッフはZoomで参加する)場を作っています。そこで毎回「何のためにこの会社があり、自分は何のために働くのか」という企業理念や目的を再確認しています。互いの個性を理解し補い合うことでチームワークが生まれ、自立した責任感が育っていくと感じています。
経営ポリシーと未来への展望
ー経営者としてスタッフと向き合う上で、最も大切にしている考え方は何ですか?
私はスタッフに対し「会社のためではなく、まず自分のために仕事をしてほしい」と伝えています。まずは自分自身を満たすこと。自分が満たされて初めて、お客様や仲間に対して本当の意味での思いやりや感謝の気持ちが湧き出てくると思っています。
ー今後の事業展開や将来のビジョンをお聞かせください。
家族も大切なチームの一つと考えており、近々夫が東京で展開する飲食のポップアップ事業を現地でサポートするなど、新しい挑戦を控えています。将来的には東京やロケーションの良い場所など、あと2〜3拠点のサロン展開を目指したいですね。地域や国境を超えて、癒やしや産後ケアを必要とする方に寄り添える環境を仲間と共に広げていきたいです。
ー最後に、これから開業や経営を目指す方へアドバイスやメッセージをお願いします。
知識やノウハウを蓄えることも大切ですが、何よりも「リアルな行動力」を大切にしてほしいですね。ネットや情報だけで頭いっぱいになるのではなく、直接人と会い、自分の足と手で泥臭くコミュニケーションを重ねていくことが、事業を息長く続けていく一番の力になります。人はいつからでも変われますし、いつからでも輝けます。自分を信じて、一歩を踏み出してほしいと思います。